家の外壁は、単なる見た目だけではありません。
美しく整ったデザインの裏には、湿気や水分と戦う仕組みがしっかりと組み込まれていることが重要です。
とくに防水シートや通気層といった目に見えない構造部分は、家の寿命を左右するほど大切な役割を担っています。
逆に、これらが正しく施工されていないと、壁の中で結露が起こったり、内部が腐ったりするリスクも。
この記事では、外壁の中で起こるトラブルとその予防策を、住宅のプロがわかりやすく解説。
後悔しない家づくりのために、見えない部分こそ丁寧にチェックしていきましょう。
この記事を読めばわかること
- 外壁の中で起こる湿気・カビ・腐食の原因
- 防水シートの役割と重要性
- 通気層のしくみと機能
- 正しい外壁施工のポイント
- 見えない部分を確認するためのチェック方法
なぜ壁の中が腐るのか?家の中で見えないトラブル
外壁が劣化して見た目が悪くなるだけなら、まだしも。
じつは、壁の内部で起こる"腐食"や"カビの発生"は、家全体の寿命に関わる深刻な問題です。
その主な原因は「湿気」。
日々の雨や結露によって壁の中に水分がたまると、木材が腐食したり、カビが繁殖したりしてしまいます。
とくに高気密・高断熱住宅では、内部に湿気がこもりやすく、壁内の通気と防水がますます重要に。

防水シートって何?どんな役割があるの?
家の外壁材の下には、ほとんどの場合「防水シート(透湿防水シート)」が施工されています。
これは、外からの雨水の侵入を防ぎつつ、内側の湿気は外に逃がすという、いわば家の"呼吸"を助ける存在です。
防水シートの役割:
- 外からの雨水をシャットアウト
- 内側の湿気を排出(透湿性)
- 木材や断熱材を水から守る
たとえば、サイディングなどの外壁材は、見た目を整える一方で完全な防水にはなりません。
その隙間を埋め、家を内側から守ってくれるのが防水シートの大切な役割なのです。
通気層のしくみと重要性
防水シートだけでは、湿気の完全な解決にはなりません。
そこで登場するのが「通気層」です。
通気層とは、防水シートの外側と外壁材の間に設ける空気の通り道のこと。
このスペースがあることで、湿気や熱気が自然と上に抜けていく“自然換気”が可能になります。
通気層のメリット:
- 湿気をため込まず、壁内の乾燥を促す
- 夏場の熱気を逃がし、断熱性UP
- 外壁材の寿命が延びる
しっかりと通気層が確保されていれば、結露やカビのリスクを大幅に減らすことができます。
実は多い?間違った外壁施工
外壁工事では、見た目の仕上がりにばかり気を取られてしまうと、内部構造がおろそかになるケースも。
たとえば、
- 防水シートの重ね張りが甘い
- 通気層の空気の通り道がふさがっている
- 透湿性のないシートを使ってしまう
など、施工ミスが原因で壁内に湿気がこもり、カビや腐食を招いてしまう例も少なくありません。
家を守る!施工チェックのポイント
施主として、工事現場に入れない場合でも、以下のような点を確認・依頼しておくと安心です。
- 使用している防水シートの種類(透湿性があるか?)
- 通気層の厚みや空気の流れが確保されているか
- 外壁施工前に、写真で施工状況を記録してもらう
信頼できる工務店・設計士に相談し、施工段階で見えなくなる部分ほど丁寧にチェックすることが大切です。
まとめ
美しい外壁は、見えない構造が支えています。
雨風や湿気にさらされる日本の住宅だからこそ、防水シートや通気層といった「家の呼吸を助ける工夫」が欠かせません。
せっかくのマイホーム、数年後に劣化や腐食に悩まされないためにも、外壁の中にある大切な“見えない構造”にも、しっかりと目を向けていきましょう。
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